スーパーコンピュータについて

提供:理化学研究所

様々な分野での科学技術計算を行うコンピュータのうち、特に超高速処理を可能にしたコンピュータを一般に「スーパーコンピュータ」と呼んでいます。

スーパーコンピュータは実験、理論と並ぶ研究開発の第3の手法として益々重要になってきているシミュレーション(模擬実験)の分野で特に威力を発揮するようになっています。シミュレーションは、調べようとする対象が複雑あるいは巨大すぎて答えが求められなかったり、実験や観測にあまりにも多くの時間・費用がかかるので事実上実験できなかったり、実験条件が極限状況ないし危険(放射能・高温など)であるため、あるいは自然、地域、社会などを対象とするため実験不可能な場合などに非常に有効です。

例えば、未来の気候を予測するためには、現在の気候データや地形、海流、太陽の活動などあらゆる要素を考えにいれる必要があります。そしてそれぞれの要素は複雑に影響し合いますから、もし1年後、2年後、100年後と予測しようとするとその計算量は膨大なものになってしまいます。

天気予報のための気象シミュレーション以外にも、自動車や飛行機の設計・製作のための構造解析や流体解析、など、私たちの暮らしに直接関係する様々な分野でシミュレーションが使われており、今後の科学技術の発展に不可欠です。

精度の高いシミュレーションを行うためには、より多数の情報、より細かい情報とそれを組み合わせた計算が必要になりますが、その計算結果をすばやく得るためにはなにより計算の速いコンピュータが必要となります。その要望に答えるのがスーパーコンピュータです。

スーパーコンピュータは、既存のコンピュータを組み合わせただけではできません。その開発には、高性能LSIや低電力化などの半導体技術、光通信技術、ネットワーク技術、品質管理技術など、エレクトロニクスに関する総合的かつ高度な技術力が必要です。我が国はこの分野で世界のトップレベルにありますが、技術力の維持・向上のために継続的な研究開発が必要です。

ページのトップへ