今後のスーパーコンピュータのあり方

一般社団法人HPCIコンソーシアムでは2014年1月文部科学省に対し「将来のスーパーコンピューティングのあり方についての提言」を行いました。

この中で、「我が国の計算科学技術を先導し世界トップレベルの性能を有するシステムを頂点に、大学の情報基盤センターや附置研究所・大学共同利用機関、独立行政法人の計算センターといった大学や公的研究機関が整備するスーパーコンピュータを第二階層とし、さらに研究室レベルのシステムが裾野を支えるピラミッド型の計算資源構造による利用環境を実現すべきである」としています。その上で、継続的なスーパーコンピュータシステムの充実によってピラミッド型の計算資源構造の維持、拡充を図り、産業利用も含めた計算科学技術振興の裾野を拡げるべきであることを強調しています。

そのピラミッドの頂点に圧倒的な性能を有する最先端システムを置くことによって、より多くの利用者に高度シミュレーション環境を提供して、計算科学技術における様々な成果を先導するべきです。頂点に立つシステムは世界トップレベルの演算能力を有するものでなければなりません。トップレベルのシステムによってのみ実現可能な世界に誇れる成果を挙げていくことが求められます。そのためには、継続的な頂点に立つスーパーコンピュータの開発は不可欠です。

「京」の利用によりさまざまな科学技術的ブレークスルーが成されつつあること、また今後の科学技術発展過程を考えるとエクサフロップス級(1000京)の計算能力による多数の飛躍的な科学技術成果が期待されます。これから考えますと、「京」の性能を大幅に上回るシステムが、世界をリードする科学技術成果を創り出すために必要となることは明らかです。また、今後10年程度の期間にわたって我が国の計算科学技術を先導し、さらに将来の計算科学技術関連分野を牽引するために、高性能計算の先駆的なハードウェア・ソフトウェアの技術を具体化する場として、超高性能システムを我が国において開発することが不可欠でしょう。

2012年に本格稼動を開始した「京」の優位性が相対的に低下すること、また更新間隔をなるべく短くすることが望ましいため、頂点に立つ次期システムをできるだけ早く開発・稼動させるべきであり、遅くとも2020年度のシステム全系の稼働開始を目指すべきだと考えています。

(「将来のスーパーコンピューティングのあり方についての提言」要約)

ページのトップへ