世界のスーパーコンピュータの発展と「京」の位置づけ

文部科学省 今後のHPCI 計画推進の在り方について(中間報告)
平成25 年6 月25 日 より

科学技術の発展にとってなくてはならないスーパーコンピュータは、今、世界中で開発が続いています。上の図を見てください。この10年あまり、アメリカとヨーロッパと日本、それに最近では中国も加わって開発が進んでいることがわかります。注目したいのは、縦のメモリが対数になっていることです。一目盛りごとに10倍ですから、この10年間で計算速度が1000倍にもなっているのです。これを普通のグラフで書いたら、天井を突き抜けてしまうでしょう。それほど劇的に進化しているということなのです。

日本はスーパーコンピュータではブレークスルーにあたる機械を開発し続けてきました。2002年に登場した、「地球シミュレーター」は35Tflopsと表される1秒間に35兆回の計算が出来るスーパーコンピュータで当時の世界の常識を破るものでした。その後アメリカのBlueGeneに破られるまで世界最速の座に2年半君臨しました。

日本のスーパーコンピュータ「京」は、2011年に理化学研究所の計算科学研究機構(AICS)に設置されました。1秒間に10Pflopsという計算能力をあげ、これは日本語で言うと1京回(10000兆回)の計算ができるということになります。「京」という名前はそこから来ています。開発の激しい領域ですから、「京」の稼働開始から2年を経て、「京」の後にできた外国のスーパーコンピュータに計算速度では凌駕されています。しかし、世界で初めて10 Pflopsの壁を破ったコンピュータとして歴史に名を残すことになりました。それに、「京」はただ単に性能上、速いというだけでなく、信頼性や実行効率といった実際の使いやすさにおいて、今でも世界トップレベルにあります。

このように、日本はスーパーコンピューティングの歴史の中で何度も重要な貢献をしてきていますし、これからも大きな役割をはたすことでしょう。

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